明日は成人式

そうだ、明日は成人式だった。

成人とはなんなのか。地に足がつくということが。
それとも、人知れず遠くを見つめる癖がつくことか。

こどもから大人に僕はなるのか。
またはなったのか。
それはすることか、あることなのか(この命を受け入れられるようになれたら大人は宣言されるのかな)。

私はどうにも僕がいつまでも幼いように思えてしまう。
そうありたいのかもしれない。
いたずらに、身長が伸びることを諦められずにいる。
諦めたくはないのだ。

一つ言えることがある。
きみはほかの誰にもならなかった。
好きだろうがきらいだろうが、きみという一人の人間にしかなれなかった。
それは、僕にも等しく同じなのだ。

一人の人生の内側が、正に走光性を持つ限り。
日々の違和感と、丁寧に向きあうゆとりがある限り。

そうだ、きみは生きていけるのだ。
僕と私は、そうだ、仲良くやっていけるのだ。

 

2015.01.11