ヒッチハイクのうまい断られ方

ヒッチハイクしてて、直接ドライバーさんに乗せてくださいと、頼むことがある。断られるのには慣れたけど、全然こっちの話を聞いてくれない人が嫌いだ。

こっちの目をみないで「あっちいって。」ってあしらわれると、「こんなやつ、仕事できねーだろうなぁ。初対面でも人の目くらいみろよ。」とか思ってた。おれは傲慢だ。

でも、乗せて貰うのは当たり前じゃない。当たり前じゃないから、乗せて貰ったらありがたい。始めてヒッチハイクが成功した時は嬉しかったなぁ。

ドライバーに気づいて貰うために道路につったて、看板かかげて、大声をだしたり、飛び跳ねたり。「おれは乗せても安全だよ!」ってできる範囲のハッピースマイルを意識して。

そうやって、努力をしていると、載せて貰えるという結果が出てくる。何時間もやれば、誰かが載せてくれる。ありがたいことにそういうシステムになってる。

ただ、慣れてしまうと、ありがたみは減るんだなぁ。しっかり感謝するってどうやればいいのだ。

前までは、あしらってくるドライバーを「心に余裕のない人間」って決めつけてた。けど、そうじゃない。さっき、家に保険の勧誘の電話がかかってきた。その時に気付いた。「時間ないんで今度にして下さい。」って即効あしらう自分がいた。

ものごとっていうのは、ケースバイケースだろう。全てに同じものを当てはめようとしてはいけない。けど、ぼくにもしっかり「人をあしらう行為」が内側に備え付けられていた。

そんな自分を醜いとかは、思わない。けど、この前ぼくをあしらったドライバーの気持ちが少しわかる気がした。でも、やだったなぁ。やだったろうなぁ。うまい断り方、断られ方っていうのは、今後の課題。

2015.02.26